排水設備
給排水設備の点検業務について
発電所の中で水はあらゆる用途に使われます。毎日使う大切なものだからこそ、適切な管理は欠かせません。
特に給排水に関する設備は日常生活にとても深く関わっています。
ですが普段の生活では気にかけない部分でもあり、気づかず老朽化が進んでいることも…。
もしトラブルが発生してしまったら生活用水だけでなく、店舗の場合には営業にも支障をきたしてしまいます。トラブルが発生しないように、いつでも清潔で安全な水を使えるように、こまめな点検と修繕で設備をキレイに保ちます。
排水設備の点検・清掃
水・雑排水が滞留すると悪臭の発生や、害虫発生の原因となります。そこで、汚水槽・雑排水槽の定期的な清掃が必要となります。
亀幸興業では清掃・洗浄・点検まで丁寧に作業させて頂いております。
作業について
(1)槽内外部の外観点検
サビ・亀裂・異物混入等の有無を点検致します。設備機器・マンホール等の点検を致します。
(2)槽内水の排水
排水管の点検・漏水の確認を致します。
(3)槽内清掃
壁面・底部・機器類の清掃と消毒を行い、清潔な状態を保ちます。
(4)報告・記録
清掃前後の写真を撮影し、修理改善箇所を記載した報告書を提出致します。
記録は次回の清掃時にも活かされます。
発電所の点検・保守
火力発電所の設備を安全な状態に保ち、トラブルの未然防止や発電所の安全・安定運転を図るために点検・保守を行っています。
火力発電所の安全の確保は、発電所を建設し運転する電力会社が直接の責任を負っています。
電力会社は、運転を停止して行う点検・保守を通じて、設備・機器の健全性の確認、機能の維持、信頼性の向上を図るための取り組みを行っています。
電気防食法
海水取水管、取水先機
海水取水管、取水先機は海水中に設置されるため、内外面の防食が必要となります。
外面の防食には設備の規模、防食施工環境等の諸条件を検討したうえで流電陽極方式または外部電源方式を採用します。
流電陽極にはアルミニウム合金陽極“アラノード”及び亜鉛合金陽極“ジンノード”を、また外部電源方式の電極には主にMMO(金属酸化物被覆)電極、白金チタン電極を使用します。
除塵装置(スクリーン)、ストレーナ、除貝装置
除塵装置、ストレーナ、除貝装置は一般にステンレス鋼の本体と鋼製支持材で構成されていますので、両金属間で異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)が起こりやすくなります。
また、ロータリースクリーンや開閉式ストレーナなど可動部を有するものもあります。これらの装置の防食には設備の規模や機能、隣接する設備への影響等を考慮したうえで流電陽極方式または外部電源方式を採用します。
流電陽極には、“アラノード”及び “ジンノード”を用意しております。また、外部電源方式では自動定電位方式が多く採用されており、電極には主にMMO(金属酸化物被覆)電極や白金チタン電極を使用します。
循環水管内面
循環水管内面では常時約2メートル/秒で海水が移動しており過酷な腐食環境にあります。また、循環経路の途中にはステンレス製のストレーナや除貝装置等が、端部には銅合金やチタン合金を有する復水器が設置されており異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)に侵されやすい環境にあります。
亀幸興業は豊富な実績に基づき、このような周囲の装置・機器からの影響を正確に把握したうえで最適な電気防食法を提供致します。
なお、流電陽極には“アラノード”又は“ジンノード”を、また外部電源方式の電極には主にMMO(金属酸化物被覆)電極、白金チタン電極を使用します。
復水器
復水器は一般に水室は鋼製で、冷却管と管板は銅合金或いはチタン合金、またはこれらの組み合わせで 構成されており、水室が異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)に侵されやすい環境にある一方で、チタ ン合金を過度に防食すると水素脆化を引き起こす危険があります。このような復水器を適正に電気防食するには正確な電位コントロールが必要です。
熱交換器
熱交換器は蒸気の凝縮や高温水の冷却、或いは化学反応プロセス中の吸熱など様々な用途に幅広く利用されていますが、いずれも海水や工業用水を冷却水として使用していますので水室や管板並びに冷却管は厳しい腐食環境にさらされます。
このような熱交換器にも電気防食法は不可欠です。流電陽極には“アラノード”又は“ジンノード”を、また外部電源方式の電極には主にMMO(金属酸化物被覆)電極、白金チタン電極を使用します。